当店が考えるお米の適正価格についてのお話

現在当店でお取扱いをさせて頂いているお米については、特別栽培認証米の「ふくむすめ」の白米、特別栽培認証米の「コシヒカリ」の白米と、自然栽培米の「ササニシキ」の玄米が主な取扱い品目です。全て県内の中でも産地を厳選したものになっています。気候も変わってきているので昔ほどの寒暖の差は無いかもしれませんが、少ない時間ながらも各産地の生産者様とお話しさせてもらって分かった事は、品種よりも栽培方法と生産環境の方がずっと味に違いが出るという事です。故に生産者様としては、農協さんに出して一緒くたにされる事を拒みますが、県内での販売方法が少ないのが実際の所です。当店での販売価格は農家さんが決めた価格を採用しています。当店独自の取り組みとしてはコシヒカリに関しては使い切りやすい4.5ｋｇという変則的な規格と、より高鮮度のモノをお届けしたいので、基本的には玄米の状態で低温倉庫にて産地で保管して頂いているモノを、注文後に精米して店頭で受け渡しをする仕組みにしております。鮮度と品質の違いが店頭での適正価格に反映しております。お米の一大産地なので、割高に感じるかと思いますが、店頭で一番高い特別栽培認証区分①のコシヒカリでもお茶碗一杯３０円程度ですので、今後の担い手の為にも、収益化のために大規模農場へシフトして生産性の向上の為に、労働負荷の低い化学肥料や農薬の過剰散布という環境負荷の高い生産方法へ向かうよりも、農薬・科学肥料不使用で手間をかけて作られたお米に、適正価格を支払うという消費の選択を考えるきっかけになってくれたら良いかと思います。